2025年1月~5月末までに、証券口座を狙った不正取引の合計額は5,240億円、件数も1万件を超える危機的状況に。金融庁や証券会社も“多要素認証の設定必須化”など措置を進めており、不正アクセスによる被害はもはや“他人事”ではありません。
被害は楽天証券など主要10社でも確認されており、著名投資家も被害に遭っているというショッキングな事例も報じられています。 この記事では、楽天証券ユーザーが今すぐ使える4つのセキュリティ対策を紹介します。
1. 絶対に設定したい「二段階認証(2FA)」
楽天証券では、新しい仕組みとして以下の認証が必須化されています:
- ログイン時の画像認証+メール認証(2025年6月1日より全チャネルで導入)
これにより、ID・パスワードが流出しても、メールに届くコードがなければログイン不可。 必ずONにしてください。

2. 不正ログインをすぐに察知!「メール通知設定」
不審なログイン失敗や成功時に、即座にメールで通知を受け取れる設定が楽天証券にはあります。 Web版 → お客様情報 → 各種お知らせメール設定で有効化することで、被害発覚を早められます。
3. 利用中断されないために「現在ログイン端末の確認」
複数端末でログイン履歴がある場合、危険サインに繋がるケースも。 楽天証券アプリで「現在ログイン中の端末」を確認し、使っていない端末は即ログアウトしましょう。
4. パスワード管理、どうしてますか?
最も基本的かつ効果が高い対策が強力なパスワードです。
以下に心当たりはありませんか?
- 全サービスで同じパスワードを使い回し
- 名前・誕生日・電話番号など推測されやすい文字
- メモ帳や付箋にパスワードを書いて保管
これらは情報流出経路が複数ある現在、最も危険なパターン。
安全なパスワード作成&管理方法
- 英数字+記号を混ぜた最低12文字以上
- パスワード管理ソフト(1Password、Bitwarden)利用
- スマホやブラウザ内蔵のキーチェーン機能の活用
🔐 追加でやっておきたい“防御力アップ”項目
- SMS通知の有効化(出金・口座変更時にコード送信)
- 出金先口座の登録制限+メール通知
- ソフトウェアキーボードの活用(キーロガー対策)
- 定期的なログイン履歴のチェック
これらは全て、楽天証券の「セキュリティ設定」から簡単に設定可能です。
🏛 補償制度の変更にも注意!
証券10社は“被害発生時に一定の補償を行う”方針を示していますが、その補償条件として多要素認証設定の有無が判定材料になります。 つまり「補償されるかどうか」は、あなたのセキュリティ設定次第です。
✅ 今日からできるセキュリティ設定まとめ
対策項目 | 理由と効果 |
---|---|
二段階認証(2FA) | ID・パス抜きでも不正ログイン防げる |
メール/SMS通知 | 異常発生を即時に察知 |
強力なパスワード | 流出被害から証券口座を保護 |
利用端末確認 | 無断ログインを即排除 |
出金先制限+通知 | 振込・出金の不正防止 |
✅ まとめ:「他人事ではない」今こそ、備えるとき
証券口座の不正取引額は5,000億円を超え、件数も10,000件以上にのぼる現実。 「ネット証券は安全」と言っていられない局面です。
楽天証券を使っている方は、今回紹介した4つの対策を今すぐ設定することを強くおすすめします。 補償対象になるためにも“セキュリティ設定は自己責任”という意識が必要です。
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