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住宅ローンの返済大丈夫?
固定金利、変動金利の違いと「金利見直し」の重要性をわかりやすく解説します。
物価上昇や日銀の金融政策変更の影響を受けて、住宅ローンの返済に不安を感じている人が増えています。
「一度ローンを組んだらそのまま」という人も多いですが、今こそ金利タイプの違いを見直すチャンスかもしれません。
この記事では、固定金利と変動金利の違いを解説しつつ、借り換えや相見積もりの重要性にも触れていきます。
① 住宅ローン返済に不安を感じている人は多い
LIFULL HOME’Sの調査によれば、住宅ローン検討者の約90%が「返済できるか不安」と回答しています。
特に「今後1年間で金利が上昇する」と考える人は68.3%にのぼり、将来の金利上昇への懸念が広がっています。
② 固定金利と変動金利の利用状況
住宅ローンの金利タイプには以下のような種類があり、2023年度末の国土交通省データでは次のような割合です。
金利タイプ | 利用割合(令和5年度末) |
---|---|
変動金利型 | 70.3% |
固定期間選択型(例:10年固定) | 19.3% |
全期間固定型(フラット35等) | 3.5% |
依然として「変動型」が主流ですが、今後は固定型を検討する人の増加も予想されます。
③ 固定金利の特徴とは?
固定金利は、契約時に決めた金利が返済終了まで変わらないタイプです。
メリット
- 金利上昇の影響を受けず、返済額が常に一定
- 長期的な返済計画が立てやすい
デメリット
- 初期金利が高めになりがち
- 月々の返済額が変動型より多くなる傾向
④ 変動金利の特徴とは?
変動金利は、半年ごとに金利が見直され、5年ごとに返済額が調整される仕組みです。
メリット
- 初期金利が低く、月々の返済が抑えられる
- 将来金利が下がればさらに有利になることも
デメリット
- 金利が上がると返済額が増えるリスク
- 総返済額が読みにくく、計画が立てづらい
⑤ 一度ローンを組んだらそのままにしていませんか?
多くの人がローン契約後、そのまま放置してしまっています。
しかし、金利は常に変動しており、定期的な見直しが必要です。
⑥ 金利見直し・相見積もり・借り換えで数百万円の差も
たとえば、3,000万円のローンを金利1.8%→1.3%に借り換えた場合、総返済額が約250万円も減少する可能性があります。
相見積もりのメリット
- 金利交渉の材料になる
- より条件のよいローンに借り換えできる
- 返済期間の短縮も可能
注意点
- 手数料や登記費用なども含めてシミュレーションする
- 目安は「残債1,000万円以上」「残期間10年以上」
✅ 金利タイプの比較まとめ
金利タイプ | 利用者割合 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
変動金利型 | 約70〜84% | 初期返済が安く抑えられる | 金利上昇で返済額が増える可能性 |
固定期間選択型(例:10年) | 約9〜19% | 一定期間は返済額が固定 | 期間終了後に金利変動のリスク |
全期間固定型 | 約3〜7% | 返済額が一定で計画しやすい | 金利が高く、初期返済が重い |
🔚 まとめ:今こそローンの「健康診断」を
住宅ローンは組んだ瞬間がゴールではありません。
見直しや借り換えによって家計に大きな余裕が生まれる可能性も。
一度ローンを組んだからといって、そのままにしておくのは危険。
定期的なチェックと見直しで、将来への安心を手に入れましょう。
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