はじめに
2025年7月、三代目 J SOUL BROTHERS のボーカル・今市隆二さんが、泥酔状態でタクシー運転手に暴言と暴行を加えたとして書類送検されました。
このニュースに対し、驚きと失望の声が上がる一方で、過去にも多くの著名人が飲酒に起因するトラブルを起こしてきた事実を忘れてはなりません。
本記事では、今市さんのケースを起点に、芸能界で起こった「泥酔&タクシートラブル」の歴史を振り返り、アルコールが引き起こす危険性と、芸能人に求められる危機管理について考察します。
1. 有名人による「タクシー&泥酔」トラブル事例
● 中村七之助(歌舞伎俳優/2005年)
泥酔状態でタクシー料金を支払わず降車。その後、駆けつけた警察官に暴行し、公務執行妨害で現行犯逮捕。後日会見で「一切記憶がない」と釈明しました。
● 前園真聖(元サッカー日本代表/2013年)
泥酔し、タクシー運賃を巡って運転手と揉め、暴行を加え現行犯逮捕。事件後、謝罪会見を行い禁酒を宣言。その後は更生し、再びメディアで活躍中です。
● 田中圭(俳優/2020年)
深夜、泥酔した状態でタクシーに乗車し、目的地に到着しても起きず、運転手が通報。警察に一時保護されました。事件性はなかったものの、信頼へのダメージは大きかったと言われています。
2. タクシー以外での泥酔トラブル事例
● 草彅剛(元SMAP/2009年)
泥酔状態で都内の公園にて全裸で騒いでいたとして、公然わいせつ容疑で現行犯逮捕。世間の注目を集め、テレビCMの降板など大きな影響を受けましたが、のちに不起訴。本人は深く反省し、その後は禁酒も実行。芸能活動にも復帰しました。
● 市川海老蔵(歌舞伎俳優/2010年)
泥酔して西麻布の飲食店でトラブルを起こし、別の客から顔面を殴打されて大怪我。自業自得とする批判が集中し、舞台降板や活動自粛に追い込まれました。
● 中村獅童(歌舞伎俳優/2006年)
酒気帯び運転中に信号無視で摘発され、道路交通法違反容疑で書類送検。飲酒運転への社会的批判の強まりもあり、謝罪と反省を余儀なくされました。
● 朝青龍(元横綱/2010年)
泥酔状態でマネージャーに暴行。事態を重く見た日本相撲協会は事実上の引退勧告を出し、本人は受諾。社会的にも大きな波紋を呼びました。
3. 今市隆二事件との比較表
氏名 | 年代 | 状況 | 結果 |
---|---|---|---|
今市隆二 | 2025年 | 泥酔+タクシー内で暴行・脅迫 | 書類送検、対応協議中 |
草彅剛 | 2009年 | 泥酔+全裸で騒ぐ | 現行犯逮捕→不起訴 |
中村七之助 | 2005年 | 泥酔+タクシー+警察官に暴行 | 現行犯逮捕 |
前園真聖 | 2013年 | 泥酔+タクシー運転手に暴行 | 現行犯逮捕→禁酒宣言 |
田中圭 | 2020年 | 泥酔+タクシー内熟睡 | 警察保護、事件性なし |
市川海老蔵 | 2010年 | 泥酔+他客と乱闘 | 怪我+活動自粛 |
中村獅童 | 2006年 | 酒気帯び運転 | 書類送検 |
朝青龍 | 2010年 | 泥酔+マネージャーに暴行 | 引退 |
4. アルコールがもたらす“判断力の崩壊”
泥酔とは単なる酩酊ではなく、「社会的信用を一夜で失う行為」に直結します。
多くのトラブル事例には共通して次のようなパターンがあります:
- 判断力の低下により自制が効かない
- 通常では行わない行動(暴言・暴力・裸など)を起こしてしまう
- 記憶が曖昧で、自分でも制御不能
- 周囲への迷惑や暴力が発生し、警察沙汰に発展
社会的立場のある芸能人にとって、これは致命的。
一度の失敗で築いたキャリアがすべて崩れるケースも少なくありません。
5. 芸能界と危機管理:なぜ繰り返されるのか
芸能界には、ストレス・プレッシャー・夜の付き合いが多く、アルコールに依存しやすい環境があります。
それゆえ、本人の自覚だけでなく、
- 所属事務所によるリスク教育
- 周囲のマネジメント体制
- 公人としての節度ある行動基準
が強く求められます。
一方で、草彅剛さんや前園真聖さんのように、事件を契機に更生・復帰を果たした事例もあり、反省と行動が伴えば再起も可能です。
まとめ
今市隆二さんのトラブルは特別なものではなく、過去の多くの芸能人が同様の問題を経験してきた事実があります。
アルコールによるトラブルは、時として人生やキャリアを根底から崩します。
この機会に、業界全体が「飲酒に対する意識と対策」を見直し、再発防止につなげていくべきではないでしょうか。

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