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石破首相続投する意欲を表明!
でもそもそも参院選自公が過半数を割れているが首相を継続できるの?
国会の仕組みを解説
2025年夏の参院選で自民・公明の与党が過半数割れという厳しい結果に。しかし、石破茂首相は「政権を担い続ける」と続投の意欲を明確にしました。
一見、与党が負けたのになぜ首相が続けられるのか疑問に感じた人も多いのではないでしょうか?この記事ではその理由と、日本の国会制度の仕組みをわかりやすく解説します。
なぜ参院選で負けても首相を続けられるの?
日本の政治体制は「二院制」で構成されています。つまり、国会は以下の2つの院から成り立っています。
- 衆議院(下院)
- 参議院(上院)
内閣総理大臣は衆議院によって指名されます。参議院には「首相指名」の法的決定権はありません。そのため、参院選で与党が敗北しても、衆議院で与党が多数を占めていれば、首相は辞任する必要はないのです。
衆議院が「主」である理由
日本国憲法において、衆議院には参議院に対する優越権があります。具体的には:
- 法律案の議決で衆議院が優先される
- 予算案も衆議院の議決が決定的
- 条約の承認も同様
- 内閣総理大臣の指名も、衆議院の議決が最優先
つまり、参議院でどれだけ与党が負けても、衆議院で信任を得ていれば、内閣は続けられるという仕組みです。
「ねじれ国会」になるとどうなる?
今回のように参議院で野党が多数を占めると「ねじれ国会」が生じます。これは、法案の審議や予算の成立がスムーズにいかなくなることを意味します。
ただし、「予算」や「条約」「首相指名」については、最終的に衆議院の議決が通ります。一方で、通常の法律案では参議院の反対で成立が難しくなるケースもあります。
今後の政権運営はどうなる?
石破首相が続投するにあたり、次のような課題が予想されます:
- 参議院との協調を重視した柔軟な政権運営
- 野党の協力を得るための調整
- 衆議院選挙の早期解散・信を問う可能性
まとめ
- 首相は衆議院で指名されるため、参院選で敗れても続投は可能
- 衆議院には参議院よりも優越的な権限がある
- ねじれ国会となることで政権運営は難しくなるが、法的には首相は辞任する必要がない
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